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『しんしんと』 島田英二 / 2007年 / 08:00 / 日本 北半球が太陽から23.4度遠くに傾いた季節、上空5500メー トルの空気がマイナス30度になり、空から白く薄い固体が降る。その季節、とある北国の街では37万個の電飾が輝き、灯の下で若い男女が体を寄せ合い心拍数を上げる。だが、この電飾の灯を一緒に見てしまった二人は、その後別々の道を歩むという言い伝えが… 札幌は恋の街だから。『しんしんと』を見て、恋愛沙汰にはさっぱり縁のない僕でもついそう思ってしまいました。 『しんしんと』は、ホワイトイルミネーションが輝き、雪が舞い落ちる冬の大通り公園が舞台となっています。そこで展開されるラブストーリーと、フランス語で語られる散文的なナレーション。 まあなんてロマンティックなのかしら! そんな感じです。
島田監督は多くの場合ご自身で脚本も書かれるのですが、『しんしんと』は島崎友樹さんという、こちらも北海道を拠点にして活躍している方によって書かれました。そのためか、島田監督の他作品とは一味違った作品に仕上がっていると思います。
この作品はまた、冬の札幌の夜景がとてもロマンティックに撮影されています。特に見所は空撮映像。ヘリコプターをチャーターして撮影したそうです。
監督曰く札幌の街を宝石箱のように表現したかったということですが、上空から見た冬の夜の札幌はこんなにも綺麗なのかと驚かされました。
『しんしんと』はオーストラリアのHeart of Gold International Firm Festival、アメリカはポートランドの10 or less Firm Festivalで入選しました。
両映画祭とも10月下旬に開催されるため、クラークシアターと合わせて世界3カ国で同時期に上映されることになります。これはすごい!
余談ですが、『しんしんと』には我らが北大映画館プロジェクトのスタッフも何名か参加しています。なんと出演しちゃってる人も。おヒマな方はチェックしてみてください。
島田英二監督は北大工学部のOBです。そのため、僕たち北大映画館プロジェクトともつながりが深く、昨年の発足時から大変お世話になっています。昨年度はオープニング・セレモニーに出演していただき、その上スペシャルプログラムも組ませていただきました。
島田監督は精力的に短編映画製作を行っていて、今年2007年はすでに『しんしんと』の他に、札幌国際短編映画祭でも上映された狸小路に店を構える中川ライター店を舞台にした『ピクニック一号』、モエレ沼公園で撮影された『雪玉男』の3作品を発表しています。
再び余談ですが、『雪玉男』には北大で教鞭をとっていらっしゃる英国人の教授がちょっとマッドサイエンティスト系の科学者役で出演しています。
映像製作の他にも、小学校などで映像製作のワークショップなど、映像教育活動も行っています。札幌国際短編映画祭の映像教育フォーラムの時にワークショップの映像が上映されていましたが、島田監督が小学生と一緒になって楽しそうに撮影をしているのが印象的でした。
そして、なんと、島田監督の次回作は全編北大で撮影されるそうです! 主な舞台は銀杏並木。脚本もすでに出来上がっており、撮影は11月上旬に行われるそう。早ければ年内にも完成するそうです。
全編北大ロケということで、出演者やスタッフに北大生を起用する話もあるようです。実は昨日その次回作に向け島田監督と北大生数名とでミーティングが行われ、僕もお邪魔してきました。出演希望の方のカメラチェックや、島田監督の次回作についての構想のお話など貴重なことばかりでした。
実は僕このときに脚本をチラ見しちゃいました。内容は・・・ ここでは言えません。完成まで楽しみにしていてください。
北大生やご近所の方は、銀杏並木を通りかかったら撮影が行われていた、何てこともありうるかもしれませんよ! もしかしたら隅っこのほうに映れるかも。ひそかに狙ってみてください。
『しんしんと』は短編作品No.001中で上映されます。
短編作品No.001 上映時間 10月26日 10:00 ~ 11:40
10月27日 17:10 ~ 18:50
10月28日 11:45 ~ 13:25
次回は、Suny Behar 監督の『カオス・セオリー』の紹介です。昨年の札幌国際短編映画祭で劇場を沸かせたコメディ作品。お楽しみにー。
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