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こんばんは、ジョージです。今日は『さよなら青春の光』。
『さよなら青春の光』 Popple Peape Productions / 2004-5 / 10:48 / 日本
いたずら描き風な独特のタッチの一つの絵をもとに展開するアニメーション作品。「人が自分以外の人に何かを伝える時」に起こる葛藤、その先にある様々な現象、というものに向き合う事ができたという作品。今回はその様々の作品集の中から3本を厳選して上映します。お楽しみに! 「ん? なんだこれは?」
おそらく一本目を見終わった時、大半の人は戸惑い、こう思うのではないでしょうか。しかし、じわじわ笑いが来ます。じわじわ来るんです。ボディーブローのように。
映像は基本の一枚の絵を違う角度で撮ったり、動かしたりクローズ・アップにしたりするだけ。一枚の絵だけで作られた映画なんてなかなかお目にかかれないでしょう。
しかもその絵は悪く言えば適当。エンピツでそこらへんに描いたような絵です。しかしこの絵もじわじわ来ます。
この作品には字幕(みたいなもの)が付くんですが、実際登場人物が話している内容とは微妙に違う。ここもじわじわ来ますね。
Popple Peape Productions のメンバーは三人。札幌と宮城に拠点を置いて活動されています。
Popple Peape Productions のHPにも、クラークシアターで上映される事が書かれていました。しかも、なんと1年4ヶ月ぶりのHP更新らしいです。わざわざありがとうございます。
個人的におススメする『さよなら青春の光』の正しい見かたは、
1本目でこの独特な世界観に慣れる。 2本目は必死で笑いを堪える。
3本目でげらげら笑う。
こんな感じです。一度お試しあれ。
『さよなら青春の光』は短編作品No.001中で上映されます。
短編作品No.001 上映時間 10月26日 10:00 ~ 11:40
10月27日 17:10 ~ 18:50
10月28日 11:45 ~ 13:25
次回はいよいよ最終回。中野裕之監督『IRON』と『全速力海岸』の二本立てでお送りする予定です。最後まで、どうぞお付き合いください。 PR 長編作品の紹介もしていきたいと思います。ハヤタです。
第1回は、日本のドキュメンタリー映画『選挙』です。
この『選挙』という映画は、監督は想田和弘さんという日本人の方なんですが、すごく「日本人離れ」している作品だと思いました。 作品内容を簡単に言えば、
「東京で切手コイン商を営む山内和彦さんが、ひょんなことから自民党公認で市議会議員の補欠選挙に出馬することに。政治家の秘書経験もない山さんは、政治の素人。地盤どころか後援会すらないまま、激しい選挙戦に突入することになり…」
というその一連の選挙の様子を追ったドキュメンタリー映画です。
監督曰く「ドキュメンタリーも通常は終わりを決めて撮影、構成に合う映像を当てはめるが、何も考えずに撮った」。
展開される現実を撮り続けることで、先入観を捨てて、現実を観察し、そこから学ぶという監督自身のドキュメンタリーの根本姿勢が映画に表現されており、ナレーションもなければ、特殊効果や音楽さえもない。
NHKのドキュメンタリー番組を40本以上も演出したことがあるという監督だからこそできる、大胆な演出ではないでしょうか?
ここからは僕の個人的な感想。
この映画は、「一体何のために選挙に出馬しているのか」、国民のためなのか、自分のためなのか、家族のためなのか、それとも単に所属政党のためなのか…、そういった視点をぐるぐるぐるぐる回していく構成がとても巧みです。
(あえて「構成」という言葉を使います。)
また、日本の選挙制度の「おもしろい点」がハッキリと見てとれます。
映画の象徴的なワンシーンに、山さんがあるインタビュアーに「山内さんのマニュフェストはなんですか?」と尋ねられて、山さんが答えるのにどもってしまうシーンがあります。
つまり日本の選挙は、政策や理想ではなく、「顔」や「イメージ」を売る選挙なんですよね。
名前やイメージさえ上がれば、当選できる。
(実際に政治とはほど遠いような芸能人が当選している現状があるわけで。)
さて、この『選挙』は日本国内はもとより、国外での評価のほうが高いみたいです。
ベルリン映画祭を始め、世界で10以上の映画祭に招待されています。
それは、やはり日本の選挙は外国人から見れば、「特殊」なものに映るからであろうし、「おかしい」(というよりは「滑稽」という表現か?)からだと思います。
日本人にはおなじみの選挙風景も、外国人から観れば笑えるといういうのだから、色々考えさせられる所がありますよね。
海外の映画祭に引っ張りだこの映画『選挙』ですが、日本ではもうほとんど上映されていません。
現在北海道では我らが北大『CLARK THEATER』でしか上映されません。…たぶん。
この機会に是非『CLARK THEATER』で観てみてはいかがでしょうか?
選挙に対する日本人の「ステレオタイプ」をぶち壊してくれるようなこの作品。
「わかっている」はずのものの選挙や選挙運動が、これを観ることによって「あれ?」と思うと同時に、政治とは離れた全く他のものに変化して、笑いあり、涙ホロリ、怒りあり、のメロドラマを観ているような気分にさえしてくれる120分間です。
上映スケジュールは以下の通り。 ・10月27日 19:20~21:20
・10月28日 13:55~15:55
次回は『チルソクの夏』の紹介をしたいと思います。
「あぁ、ノスタルジー」って感じです。笑 第九回目です。ミスターレッズは9番。張り切っていきましょう。
こんばんは、ジョージです。今日は、『チョコレート』。
豊永利明 / 28:16 / 2007 / 日本
パティシエの利明は失業中で、妻のみえこと娘とは別居している。一緒に暮らすことを拒む利明に内緒で、みえこは利明の隣の部屋に引っ越す。そしてバレンタインデーに・・・。出演は、永瀬正敏、大森南朋ほか。言葉で語らなくても伝わる部分が人にはある。愛する人への想いを大切に描いた作品。 この『チョコレート』は、先の9月17日の札幌国際短編映画祭のアワードセレモニー後のパーティーの際に豊永監督に直接お願いし、上映させていただけることになりました。なので、上映が決定してからまだ一ヶ月程しかたっていません。
本当に、あれよあれよと言う間に上映が決定した感じです。実は、もともと短編作品は全12本の予定でした。今年の札幌国際短編映画祭が開催された頃には上映作品はほぼ確定しており、僕たち北大映画館Pのスタッフは来年度上映させていただけそうな作品を探すために参加していました。
ところが、パーティーの時に監督にお会いして僕たちの活動を紹介すると、何と監督のほうから「『チョコレート』を今年上映できないか」とのお言葉をいただき、何とかプログラムを調整して今回上映に至った、というわけです。僕たちスタッフは大感激でした。
余談ですが、そのとき豊永監督は大宮アルディージャサポーターだということが判明しました。「いや僕は赤いほうのサポーターなので・・・(苦笑)。」 そんな埼玉トークをしていました。
そんなとても優しい豊永監督の『チョコレート』ですが、作品のほうも優しい、という言葉が似合う作品になっています。
演技、カメラワーク、音楽などすべての要素が落ち着いた、大人な雰囲気を醸し出しています。それでいてちょっとした遊び心も加えられていると思います。一つ一つのシーンがとても丁寧に撮られているといった印象を受けました。
観終わった後はコーヒーを飲みながらゆっくり余韻に浸りたいですね。幸いにも今回は短編作品No.002プログラムの一番最後に上映されるので、クラークシアターを出たら近くのカフェに行っていただければと思います。もちろんチョコレートをこっそり持参して。 そして主演は永瀬正敏。大森南朋も出演しています。短編映画だからといって侮ってはいけません。
豊永監督は普段はCMディレクターとして活動されていて数々のTVCMを手がけています。この作品は自主制作で作られたそうです。
おそらく来年のバレンタインごろには一般の劇場でも公開されるとのこと。この機会に一足早くクラークシアターでご覧ください。
『チョコレート』は短編作品No.002中で上映されます。
短編作品No.002 上映時間 10月26日 10:00 ~ 11:40 10月27日 09:30 ~ 11:10 10月28日 18:45 ~ 20:25
次回は、Popple Peape Productions の『さよなら青春の光』。非常にゆるい感じのコメディ・アニメーション作品です。 こんばんは。ジョージです。昨日は更新できず申し訳ないです。その分張り切っていきましょう。
八回目の今日は、『山と人』。
新海岳人 / 2007 / 06:00 / 日本
「山の声に耳を澄ます」よく使われる言い回しですが、実際には僕たち人間に山の声を聞くことは出来ません。でも、もしも山の声が聞こえたとしたら、山は僕たちに何と語りかけるでしょうか? 山を擬人化したストーリーの中に、ユーモアとドラマを盛り込んだ会話劇アニメーション。 環境問題は、今地球上で最もホットな話題のひとつでしょう。映画『不都合な真実』などで環境問題を訴え続けているアル・ゴア氏がノーベル平和賞を受賞しましたし、来年には北海道での洞爺湖サミットも控えています。
そんなこのご時勢に、『山と人』は私たちに山(自然)の本音を聞かせてくれたような気持ちにさせてくれます。
新海岳人監督は、現在は公告クリエイターとして活躍されているようですが、アニメーション製作では2004年の『夢』が第8回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門の奨励賞を受賞しました。また、エッセイストとしても活動し、ブログ『うそ日記』は書籍化されています。
新海監督の作風は、「紙芝居」とでも表現すればいいのでしょうか。キャラクターの動きはほとんどなく、その代わり会話が中心となって話が展開していきます。エッセイストとしての一面が垣間見られるような奇想天外なストーリー構成が魅力のひとつだと思います。
1982年生まれとまだ若いですが、多方面で活躍されています。
約6分という短い上映時間の中で、山と人はどんな会話をし、どんな関係を築いていくのでしょうか。その結末はクラークシアターでご覧ください。
『山と人』は短編作品No.002中で上映されます。 短編作品No.002 上映時間 10月26日 16:50 ~ 18:30
10月27日 09:30 ~ 11:10
10月28日 18:45 ~ 20:25
次回は、豊永利明監督『チョコレート』の紹介です。永瀬正敏、大森南朋が出演する、家族の絆を描いた暖かい作品です。 ラッキーセブンの七回目。張り切っていきましょう。
こんばんは。ジョージです。今日は、『十七個の空間と一匹のウジ虫で構成された作品』。
『十七個の空間と一匹のウジ虫で構成された作品』
平林 勇/ 2007 / 14:00 /日本
「昨日、ウジ虫になりました。」
ある男は、手術の失敗で死んだ翌日自分がウジ虫になっていることに気づく。ウジ虫の姿になった男の胸中に渦巻くものとは。
イメージフォーラムフェスティバル2007 で全国各地にて上映。
パンフレットに間違いがありました。パンフレットでは、『十七個の空間と一匹のウジ虫で構成された空間』と表記されていますが、正しくは『十七個の空間と一匹のウジ虫で構成された作品』です。申し訳ありませんでした。
札幌では、北海道立近代美術館で開催されていたイメージフォーラムフェスティバル2007で上映された作品です。同時期にはダリ展が開催されていました。この僕も、ダリ展を見るために行った道立近代美術館でこの作品に出会ったわけです。
イメージフォーラムフェスティバルは日本で最大規模の実験映像を対象とした映画祭で、2007年は全国7都市で開催されていました。札幌開催中に他の作品も30本くらい見ましたが、難解なアート的な作品ばかりでした。
この作品もジャンルで言えば実験映像。主演がウジ虫ですから当然そうでしょう。ですがストーリーは特に難解ということはなく、ある意味では分かりやすい作品です。表面的にはとっつきづらいかもしれませんが。
『十七個の空間と一匹のウジ虫で構成された作品』とタイトルにもある通り、登場するのは一匹のウジ虫、正確に言えば死後ウジ虫の姿なってしまった男だけ。その男の心模様が味のあるナレーションで語られていきます。
平林勇監督は現在CMディレクターとして活躍する傍ら短編映画も製作しています。短編映画は「趣味で」製作していらっしゃるようですが、どの作品も世界各国の短編映画祭などで高い評価を受けています。
特に2006年の『ドロン』は韓国、スペイン、カナダの短編映画祭でグランプリを獲得しています。
この作品の八割はウジ虫がうじうじ這っている映像なので、受け付けない方がいるかもしれません。しかしウジ虫もずっと見ていればなんだか可愛く見えてくる、そんな気がします。
『十七個の空間と一匹のウジ虫で構成された作品』は短編作品No.002中で上映されます。
短編作品No.002 上映時間 10月26日 16:50 ~ 18:30
10月27日 09:30 ~ 11:10
10月28日 18:45 ~ 20:25
次回は、新海岳人監督『山と人』の紹介です。自然と人間の関係について、笑いながらも考えさせられる作品です。 |
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